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先月のバリ滞在にて
今年入社しました西田です。今回は先月の社員旅行で訪れた、バリについて書かせて頂きます。
バリの感想はズバリ、「海」「山」「空」「のどか」「暑い」「人」です。バリ島は、東南アジアのインドネシア共和国バリ州に属する島です。首都ジャカルタがあるジャワ島のすぐ東側に位置し、島内人口は約422万人。
空港を降りて、良い意味の田舎感、そして砂っぽさ、さらには荒っぽい運転の交通事情の洗礼を受け、「この島を好きにはなれないかも。。。」と当初は思ってしまいました。
後に気付くのですが、荒っぽい運転などはどこにも存在せず、その風景はその島のごく普通の日常風景なのです。
日本人の感性で島の人たちを見ては何も見えません。郷に入れば郷に従えです。判明したのは島の人の性格はむしろノンビリだという事です。一見、島の人はしかめっ面で強面ですが、単に皆さんシャイなのです。
聞けばバリでは小学校で英語を習い、中学校で日本語を習うそうです。ドラゴンボール、セーラームーン、キャプテン翼、名探偵コナン等、バリでも人気だそうです。バリは出生率も高く2040年にはGDPが日本を抜くとの話も聞きました。
この島には沢山のエネルギーが溜まってます。残念な事に仕事があまり無い現状があるそうですが、道筋が出来れば一気に!なんて事もあるでしょう。
バリに来たのですから、観光客、日本人が集まる場所に居ては勿体ないです。リアルなバリを知る為、自転車を借りて民家の方へ繰り出したり、屋台が並ぶウブドのマーケットで買い物したり、歩いてる人、商売してる人、何してるか分からない人に話しかけ自己紹介してみたり日本の事を話したり。観光客が宿泊、出入りする場所は比較的綺麗な建物で、スタッフも良く教育されているのか愛想が良いです。
ですがディープな探検を実行すると本当のバリが見えてきます。小さなタバコ屋風の屋台?にお婆さんが一人座っていて、「きっとこれはコンビニって事だな」とか、この人は何をしてる最中なんだ?等。愛想が良い人も寡黙な人も混在しリアルな生活を垣間見ました。
そしてとある建設現場(だと思う)を見かけました。完成するのはおそらくRCの小さな2階建と思われます。Tシャツ短パン姿の現地のお兄さんが3人位でノンビリ作業してます。日本の建設現場とは違います。バリのそれは私から見ると「お父さんが休みの日にDIYで型枠を組んでみました」的なものです。見えてる鉄筋は長さもピッチもバラバラで、型枠の木製パネルは相当に年季が入っていて、支保工は何とすべて竹です!「竹!マジか」。奥では咥えタバコの寡黙なお兄さんがコンクリを手で練りながらこっちを見ています。
基本バリの建物は年季物ばかりです。木造が基本ですが、RCもあります。コンクリは剥がれ落ち鉄筋が見えあばら筋はピッチも材もまちまちなのが見受けられます。それを見て正直な感想は「ああ、ちゃんとあばら筋とか入れてるんだ」でした。
誤解がない様にします。バリの建物は非常に美しいです。バリはどこに行っても同じような建物ばかりです。
どの風景を切り取ってもバリなのです。沖縄の古い裏路地を歩いているのと似た風景があります。古いのですが何故か相当に美しいのです。
仮に銀座からガラス張りの素敵なキラキラのビルを持ってきてもバリでは美しくありません。バリにはバリという場所で一番合う美しさと、人や国や宗教などの背景があります。考えてみれば、お金も材も十分で無い環境で、完成させ、使えて、使い続けるのです。先ほど見かけた施工の風景は「雑」なのでは無くむしろ「もの凄く器用」なのです。
島の反対側から今まで居た場所を車窓から眺める機会がありました。低く同じ様な建物ばかりが海沿いに並び、奥の山には畑が並ぶ風景は圧巻でした。おそらく近くで見ると汚く見える建物ばかりが並んでいるのでしょうが、心にダイレクトに響き何故かそれらは美しいのです。もし仮にこの島にガラス張りの超高層ビルが建った時、「ああ美しいな」と言えるかわかりません。もしかすると美しいかもしれません。バリにとって良い事かどうかもわかりません。検討が必要です。
帰国後、社長から「スカルパはバリに寄った事があると思わないか?」と言われ「わかりません」と答えました。「着眼点がまだまだだな」と言われてしまいました。
修業は続く。
久しぶりに更新します
とりあえず、中間報告します。
今、暇ではありません
年末にむけ、久しぶりのブログ更新となります
今年は忙しすぎました
言い訳になりますがブログも筆不精になりました
季節柄、毎年恒例の忘年会のお誘いが来ると、「曽我さん今年は何してたの?ブログも更新していないし?」と、まるで暇そうですねと言わんばかりのコメントを頂き、
やはりブログで定期的に発信していかないといけないものだと痛感いたしました。
まだ11月ですが、今年は過去最高の案件数、実績でした。今現在も20件以上のPJが進行中です。お客様から嫌味で「儲かってますね!(笑)」と言われる始末です。「十分儲かっていいるからもうお仕事はいらないです」とお断りするべきか?、難しいものです。(笑) 今年は新年早々自社ビルに引っ越し、たくさんの仕事にも恵まれ、社員にも恵まれ(誰一人辞めません)、真面目すぎる西田君も入社してくれました。もうこれ以上社員は増やせません、人が増えると仕事の品質に影響をきたします。数字に追われる環境はよろしくありません。
設計案件は大きいものもあり、小さいものもあり、特殊な用途もあり、今は休む暇もありません。経営者なので仕方ないと割り切りました。こんなに忙しい中にもかかわらず、先月社員全員、バリへ旅行に行ってきました。よく働きよく遊ぶ、ならいいですが、当社はホワイトなので、定時には帰りますから、(適当に働き・・・)本当に罪悪感を感じる社内旅行でした。(笑)←社員からの意見です こんな設計事務所は他にはありえないと自負します 今日も1級の製図テストのために社員一人が休んでいます。まだ3週間先の試験ですが、必ず合格する環境を作る、それが私の使命です。
設計内容では、館林の倉庫は、当事務所では過去最高の規模になりました。中身はありませんが・・・・
海外PJも順調に推移し、ちょうど折り返し地点にきました。いままでは誰かのために!という奉仕の精神でお仕事を進めてきました。それはお客様であったり会社であったり、環境であったり、しかし日本国(祖国)のために!という気持ちになったのは今年が初めてです。とても光栄です。
またさらに、そこでの第2PJも動きそうです。これから先また2年近くも、毎月海外に通いそうです。
仕事以外での事件は、先々週初めて痛風になりました、身に覚えがあります、飲みすぎです、体が贅沢になってしまい好きな銘柄しか飲みません、というかそういう酒しか飲めなくなりました。
白子ポン酢に明太小籠包、といった具合に、お店も食事も偏り、ある朝いきなり飛び上がるような激痛に見舞われます。
天罰です。
20代のころの貧しかった建築青年に戻らないといけません。
レオセントラレルスクエアⅡ 完成
工期13カ月 堂々完成!
船橋駅前、上階ホテルです
複合ビルです。すでにテナントはすべて決定いたしました。場所が良いとテナントも早く決まります
外壁には、オーナーの太陽光事業の宣伝になるようにソーラーパネルを取付ました
シースルーエレベーターですから夜はかごが目立ちます
残念ながらまだ完成したばかりなので夜景は見ていませんが、ランドマークになることを期待しています
手前の教会が目立ちますがアルテック室伏次郎さんの設計です。(偶然にも教会の隣に建設することが2回目です)
新建築にも掲載されましたが、駅前の飲食街の中心に教会があります。昔からここにあった教会です。
教会には罪はありません。周辺が変わっただけなのですが? そして今、目の前にも高層の飲食店が施工中です。
すでに周辺は高層の飲食店で埋め尽くされています
住民の皆さんは、良心の呵責にとがめられ深酒はできないのではないでしょうか?
私はキリスト教の信者ではないですが、日曜の夕方に静かにお祈りをしている信者の姿をお見受けいたしました
心から「すいません」
設計する側、建設サイドにも、いつもこれで良いのだろうか?という葛藤があります。
街並みの発展と心の発展がまさに交差する場所になってしまいました
真の船橋駅前の光景はどういうものでしょうか?
パチンコ店、ゲームセンター、飲食店、そして船橋特有の風俗店がひしめき合う。
そこに、一服の清涼剤が教会の存在なのでしょうか?
保育園完成
完成建物のご紹介
本当に久しぶりの、ブログ更新です
今までこんなにさぼった事はありません
いったい何があったのか?忙しすぎました。いや、さぼっただけです。
新事務所引っ越しから、目まぐるしく、仕事に追われ、ついついブログから遠のいてしまいました。
求人募集もひと段落し、新人君も増え、完成案件もつぎつぎに増えていったこの数か月。
まず最初に、保育園です。当社としては、初めての保育園の設計です。近隣で本当に苦労しました。
保育施設の重要さは、皆さん理解しているが、いざ、近隣に建つとなると、騒音が気になる、事故でもおきたら困るという・・・
気持ちは十分理解できます。
お役所や消防署とも打ち合わせを重ね、近隣の皆様とも時間をかけて合意に至り、やっと開園にこぎつけました。
こういった保育園の施設独特の特徴、仕様があり、弱者の目線でのデザインが重要なのです。すべての角を丸くするのは当然ですし、ドアの吊元に「指はさまんぞ」という指はさみ防止カバーの商品があったり、こういうディテールはもちろん一般の住宅にも応用できるものです。
計画が始まって完成するまで1年半が経過しました。そして今、同じ保育の施設で2件、設計が進行中です。
良いお仕事をすれば必ず次回に繋がるものです。
ご縁というものです。