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SOGA ARCHITECT BLD 完成

2018-11-21
▲外観
ご報告します。
独立開業10周年事業として、チャレンジしてきました
SOGA ARCHITECT BLD(ソガアーキテクトビル)本社が完成いたしました。
 
外観は当社の名刺と同じ形のS字型のデザイン。4月に着工し、工期約8カ月かかって、やっとの完成であります。
 
しかしNTTの回線引き込みがまだなので、引越しは来月を予定しています。静かに引っ越ししたいと思い、盛大なパーティーなどはしないことにしました。
 
ひとえに皆さまのご尽力のおかげで完成することができた建物です。材料支給していただいたり、出世払いにしていただいたり、誠に恩にきます。
 
だから、とてもとても本社完成披露宴など派手なお披露目会などするつもりはございません。これからもずっと謙虚な姿勢で、業務にあたりたいと思います
 
所詮、すべて借金で完成した建物です。これからが、真価・進化が問われます。今回はAKBの卒業程度のものであります。
社会から必要無しとされれば消えていくし、必要とあれば、残っていく生命の進化と全く同じです。
 
ヤドカリのごとく器だけが変わっただけの事であります。
MODESTY TO DARE(大胆であるためにこそ謙虚にいよう)の精神です。
 
心から皆さまのおかげだと思っていますので移転のお祝い品はご遠慮申し上げます。移転先は隣地ですから、迷うこともありません。事務所前にコインパーキングもありますし、いつでも駐車可能です。お客様用専用コインはご用意しております。
 
近くに寄った際にはお気使いはなさらないようお気軽にお立ち寄りくださいませ。
 
〒275-0026 千葉県習志野市谷津6-16-18
SOGA ARCHITECT BLD(ソガアーキテクトビル)
 
株式会社 曽我建築設計事務所
代表取締役 曽我 透
tel 047-409-0803 fax 047-478-3444
 

田中郁雄さん さようなら

2018-10-29
今年もそろそろ、忘年会の時期なのに、最大の不幸なお知らせが突然やってきた。
建て主様と設計者の関係はさまざまですが、毎年忘年会を開いて、今年1年を振り返るお話ができる間柄の建て主さんと設計者は少ない。
まさかこんなに早く逝ってしまうとは?まだ56歳です。若くして亡くなった場合の葬儀は空気が重苦しい。両親より先に行くのは特に親不孝です。あちらこちらですすり泣く声が、鼻水をすする音が、会場の雰囲気をいっそう息苦しいものにしてしまう。
ガンも若い分、病気の進行も早かったのでしょう
郁雄さんは何回か不肖私のブログでも出場しておりましたが、近頃は筆不精になってしまったせいもあり、とくに12月は忘年会の連続で時間もなく、ブログアップするするチャンスもなくしてしまったりもしていました。https://sogatoru.exblog.jp/10544299/
郁雄さんはお酒が好きで、お金もあった人でしたから、いつも高級なお店に連れていっていただきました。
独立後、私も多少は小銭ができたので、割り勘にしようと提案しましたが、私からは一銭も受け取りませんでした。
そういう人でした。
そもそも、15年前、郁雄さんの自宅兼マンションの設計がお付き合いのはじまりだった。ご両親の家もいっしょだったので、2世帯のオーナールーム付という特殊な建物でした。//www.soga-sekkei.com/publics/index/39/#&gid=1&pid=30
 
あの当時のいろんな出来事が忘れられません。
「魅力ある建物にしてください。曽我さんの最高傑作にしてください。」ご要望にこたえたら、コストもかなりオーバーした。
私も、初のフライングコリドー(プライバシーを配慮し、片廊下型などの共用廊下を住戸から離して設けたもの)のデザインでした。
工事途中、神様の都合で、引越しして現場で飲あかした夜。
そして、工事担当者も、中途採用で、郁雄さんの現場が始めての案件だったこともあり、会社の仕組みに不慣れがあり、工期が延びてしまって、設計の私が監督の代わりにお詫びに言ったら「ありがとう、突貫で手抜きされるより、時間かけて丁寧につくってくれ」また飲んだ。
私は何回もお酒を酌み交わしては、お客様から信用、信頼、情報を得て、設計を進めるタイプでした。無駄なお酒(ウエットコミニュケの場もあったかもしれないが、今思うとそれが、いかに大切だったか、が理解できる。
命を削ってビルオーナーという仕事をしてきたのでしょう。
通夜に参加し、昔の仲間と会いました。「こういう場面でしか会えないね」寂しい限りです。
通夜振る舞いで30分くらい郁雄さんの話をして、仲間と別れた後、これで郁雄さんと本当の別れなのか?と自分に納得がいかず、翌日の朝8時からの告別式にも参加することにした。
式が始まる直前、我慢できず、祭壇に近づき、至近距離で郁雄さんの顔を見て、「さようなら」と言った。
絶対に笑っていた。
 
 
告別式 画像を荒くしました 家族が移っているので
郁雄さん自宅

東光産業株式会社本社完成

2018-10-24
いきなりのスピーチ依頼で頭の中真っ白
感謝状贈呈式
感謝状
記念品 鉄道関連会社らしい
最高の屋上庭園
東光産業株式会社本社完成
昨年6月13日に地鎮祭を行い、
ついに我々が報われる、「完成」という感無量の日を迎えることができました。
その間、建築の作業とは、ほとんどがつらい作業の連続です
唯一、やってて良かったと感じれる日が今日です
2年半かかってようやく完成です
今回は特殊な場所に位置している建物です
岸壁に接して建設されるため、港湾局というやっかいなお役所との協議から始まりました
運河より26m離れたところに、土丹と呼ばれるコンクリートの塊があり、その土丹から太い鉄筋(径50ミリくらい)
が1.6mピッチでよう壁につながれています。水深の深さ約13mまでのよう壁で土地が守られています。
その太い鉄筋がどの深さに位置しているかさえ不明でした。
当然その太い鉄筋を切断しないように杭を打たないといけません。その鉄筋の位置がわからないのが困難を極めます。
現場あわせの杭工事です。もちろん今回施工中に1ヶ所当たってしまい、杭の位置を変更しました。一箇所だけで済んでよかったです。
運河に面して建つという特殊な場所ですが、だからこそ屋上からの眺めは最高です。
苦労の甲斐があったと思います。
よいお仕事に恵まれて本当に良かった
良いお客様との出会いが幸せでした。
人から感謝されると、涙が出ます
あと何回こういう経験ができるのか?
常にこうありたい
五意達者(面倒なことから逃げるな)。武者小路実篤の言葉「この道より我を活かす道なし」
 
 

ついに千葉邸完成しました

2018-09-21

ついに千葉邸完成です。

建築設計を仕事にしている人には、乗り越えなければいけない試練がいくつかあります。

1級建築士合格も当然そのうちのひとつですが、自邸を計画することも、重要なひとつです。

設計者としての思想そのものに深く関わる問題になるからです。私はお客様から依頼され、過去に何棟もの「家」を設計して建ててきました。

30代の後半のある時、クライアントから、曽我さんはどんな家に住んでるの?聞かれ「中古の古い家を買って住んでいます。」

答えるのに、恥ずかしい思いをしたものです。42歳のとき、世の中かなり不景気でしたが、意を決し、土地を購入し、設計し、自邸を建てました。遅いほうだと思います。年をとればとるほど残された返済期間も短くなるし、早いに越したことはない。しかし設計者としての考えが熟してからと思っていました。42の厄年ではじめる、それが私流です。しかし子供の養育費や、生活費や、なにやらで、さほど貯金がない。あるようでないのがお金です。家内から通帳をみせてもらっとき、絶望しました。

いくら融資していただけるか?銀行との打ち合わせ、そこからがスタートです。

そして、土地と建物に予算を振り分けて、スケジュールを組んで、返済計画を立て、支払っていけるのか?家族会議が始まります。

そして、ピタットハウスに相談し、土地を見つけていただきました。土地には縁というものがあります。いくつか見せてもらった中で「コレダ」というのが必ずあります。感じるんです。土地というのは購入した瞬間から、金利分の返済が始まります。

だから急いで設計して着工完成させないといけません。

まず購入した土地の近隣にご挨拶に行きます。北側のお隣さん宅にはおばあちゃんがいて、毎日縁側で日向ぼっこをしていました。

それを見て、日影になってしまうのはいけないと思い、3階になる部分を反転させてしまいました。おかげで一番陽当たりの良い南側に階段がきてしまいました。設計は自宅で考え、作図は友人(春木君等)に無料で手伝ってもらい、申請も友人にただ同然でやっていただきました。

当時、仕事が忙しくて、自分では全く動けません。それが自邸計画が延びてしまった一番の理由です。同僚はほとんどマンション(幕張のパティオス)を購入しました。それが一番楽ですから。いや決してマンションを買うのはエセ設計者だと言っているわけではありません。みなさんそれぞれ事情があって自宅を購入するわけですし、世界の安藤忠雄さんもマンションに住んでいます。自分の家ほど面倒な作業はありません。

設計士の「家」というだけで見られ方が違ってきます。

現場が始まれば、毎日現場に足を運び、大工さん、鉄筋屋さん、内装業者さん、建具屋さん、等にジュースの差し入れしたり、お酒を買って持っていったり、気を使ったものです。それまでは、きっと上から目線で業者さんを見ていたのが、自邸計画とともにその見方、見え方が変わっていくのです。

業者さんだって人です。若造が偉そうに「いくらでいつまでに仕上げろ」と言ってたら、人はついてきません。

設計者の性で、工事中にも、気が変わって、現場内で変更したりします。もちろん追加になります。

当時良く飲んでいた先輩(故長生さん)は「借金は女房を質に入れてでも返すもんだ」と言ってました。できなかったら土下座でもしろ、と。

サッシ屋(故三川)さんに、そのお話をしようと、想いを伝えようとしたら、私から言う前に「出世払いでいいよ」と言われ、感謝したものです。その借金まだ払っていません。あの世で返そうと思います。

人生経験からして、私の表情で、わかったのでしょう。

そういういろんな感情のドラマの末に完成するのが自邸です。

前置きが長くなってしまったが、ついに千葉邸の完成です。スタッフが1級建築士になってくれて、今度は自邸完成です。男の人生で一番大きな買い物にチャレンジしてくれました。千葉君らしい自邸です。スキップフロアーをうまく活用しながら狭いながらもいかに広く見せるか?3箇所の天窓からの明かりが空とつながっていきます、空間が横ではなく上へとひろがっていく。

本日は、現場監督や業者さんら、全員集まって、旨いお酒を堪能させていただきました

 

 

 

 

 

 

外観
キッチンからバルコニーを見る
トップライト
リビングで全員で

過去最高に小さいアパートが完成

2018-08-20
江戸川区一之江に私にとって、過去最高に小さいアパートが完成しました
大切なお客様からのご依頼なので、大小関係なく、お引き受けさせていただきました
当然、敷地が小さいってことは、予算も厳しいし、工期も短いし、狭いので工事も難しくなります
設計作業っておかしいもので、小さくても大きくても、設計作業じたいは変わりません
むしろ小さくなればなるほど大変になってきます
ミリ単位で検討しないといけなくなります
逆に手間がかかって難しくなってしまうものです
近隣調整関係もそうですが、申請の手続きも同じ、変わるのは設計料のみです。笑
しかし、お客様とのお付き合いというものがあります
今まで、ともに苦労を重ねてきた間柄、小さいから、といって依頼をお断りするわけにはいきません
「人間関係を大切にしなければ!」ただその一心で、まとめました。
 
 
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